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材料試験(金属材料)
多数の試験機を活用し、さまざまな環境下で疲労特性を評価する試験を行ないます。 高温環境下での試験は、材料特性に応じて電気炉や高周波加熱装置を利用し、 量産品の規格試験からオリジナル試験を実施することが可能です。
回転曲げ疲労試験
回転曲げ疲労試験は、曲げモーメントを作用させた丸棒試験片を 回転させて行う試験です。試験機は、小野式回転曲げ疲労試験機を 用い、両振り(σm=0、R=-1)の正弦波を負荷して行います。
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回転曲げ疲労試験は、疲労強度設計の基礎的なデータ取りとして安価に 行える試験です。この結果は、縦軸にσa(あるいはlogσa)、横軸に logNfをとって表し、この線図はS-N線図(S-N Curve)と呼ばれます。
【主な対応試験規格】
【温度範囲】RT~850℃ 850℃以上は要相談 【雰囲気】大気、その他は要相談 【試験片】評定部直径-つかみ部直径ー全長:8-12-90mm(常温、高温):10-15-210mm(常温) 【取得データ】破断繰り返し数
高サイクル疲労試験
高サイクル疲労試験は、変形が主に弾性領域にある評価を行うための試験です。 通常、試験は荷重制御で行い、105サイクル以上の繰り返し数を負荷します。
試験片は均一な評価部をもつ丸棒試験片や板試験片を軸方向に研磨したものを、 試験機に取り付けて5Hz~100Hzの周波数で荷重制御にて試験を行います。 キグチテクニクスでは、MTS社製油圧サーボ式ロードフレームを複数台保有、 かつ試験速度の違いによるクロストークや油圧の脈動を最小限に抑えるため、 世界最新鋭の油圧システムを保有しています。
【温度範囲】-50℃~1100℃ 【試験力】3kN~500kN 【加熱方法】電気炉、高周波誘導加熱 【制御モード】応力、荷重 【周波数】最高100Hz 【試験片】評定部直径3~10mm (3mm以下は要相談)、 全長30~150mm、つかみ部:ねじ、ボタンヘッド、ストレート 【取得データ】破断繰り返し数
低サイクル疲労試験
低サイクル疲労試験は、105サイクル以上の繰り返し数で破断する場合を高サイクル疲労(High Cycle Fatigue)というのに対して、繰り返し数が104サイクル以下の場合を低サイクル疲労(Low Cycle Fatigue)といい、この領域を評価する試験です。キグチテクニクスは、ひずみ制御疲労試験の標準方法であるASTM E606を含む、多くの業界の試験をご提供します。
試験片は均一な評価部をもつ丸棒試験片や板試験片を軸方向に研磨したものを、試験機に取り付けてひずみ制御にて試験を行います。 キグチテクニクスでは、MTS社製油圧サーボ式ロードフレームを複数台保有します。伸び計は、ASTM E83にてClass B-1、 もしくはClass B-2で6か月ごとに校正を行うことで高い精度の試験をご提供します。
【温度範囲】RT~1200℃(一部の温度を除く) 【試験機】 MTS 370、MTS 810など 【試験力】3kN~500kN 【加熱方法】電気加熱炉、高周波加熱装置 など 【制御モード】ひずみ制御、全ひずみ範囲、塑性ひずみ量、ひずみ一定保持の制御も可能 【周波数】~2Hz 【試験片】評定部直径1~10mm、全長30~150mm、つかみ部:ねじ、ボタンヘッド、ストレート 【取得データ】破断繰り返し数、弾性ひずみ範囲、塑性ひずみ範囲、応力推移、ヤング率推移
熱疲労試験(TMF)
一般的に、高温環境で行う低サイクル疲労試験や高サイクル疲労試験は、 一定高温環境下で行われます。 熱疲労試験は、周期的な熱変動と機械的ひずみが同時に発生する 場合の材料特性を評価します。この試験は、火力発電の蒸気タービン、 航空機のジェットエンジン、自動車の各部品などの評価に注目されています。
熱疲労試験は、通常、ASTM E2368に従って試験を行います。様々なニーズがある中で温度と位相のリクエストも多彩に存在し、ご要望の制御があれば柔軟に対応致します。また、周期的な温度変動は、基本的に高周波加熱装置を使って実現させます。高周波加熱装置は温度分布や温度追従の実現に高いレベルのノウハウを必要とします。複数台保有するMTS社製油圧サーボ式ロードフレームへは、可能な限り同一の加熱システムを採用することで、最小限のデータ差異をご提供します。
【温度範囲】-196℃~1200℃ 【温度変化率】要相談 【試験力】3kN~250kN 【加熱方法】高周波誘導加熱(10kW, 20kW)、直接通電、赤外線ランプヒータ 【制御モード】機械ひずみ制御、一定保持の制御も可能 【ひずみ・温度制御】In-Phase、Out-of-Phase、Diamond-Phase 【試験片】評定部直径6~10mm、全長min.120mm、つかみ部:ストレート 【試験片タイプ】中実丸棒、中空丸棒(内部冷却が可能)、板形状 【評価対象】自動車:シリンダーヘッド、エキゾーストマニホールド、ピストン、排気バルブ、ガスタービン:DSS運転模擬 【取得データ】破断繰り返し数、弾性ひずみ範囲、塑性ひずみ範囲、応力推移
破壊靭性試験
破壊靭性試験は、き裂の安定進展開始とその進展、あるいは不安定進展開始に対する破壊力学パラメータを求めようとする試験です。平面応力状態下での試験はKR試験、平面ひずみ状態下での試験評価はKIC試験、また、弾塑性破壊力学に基づいた試験評価はJIC試験にて試験を行います。
KIC試験では有効な靭性値を得るために厳しい試験片サイズが定められており、高靭性な材料では大きな試験片が必要になることで、素材サイズや試験機容量の制約で試験ができない場合も多く存在します。そうした場合には、弾塑性破壊力学に基づいたJIC試験にて評価することができます。
試験規格:ASTM E399、ASTM E1820、ASTM E561 雰囲気 :大気、その他は要相談 試験温度:-50~900℃ 試験機 :MTS 370、MTS 810など 試験力 :3~500[kN] き裂長さの測定:コンプライアンス法など
き裂進展試験
疲労き裂進展試験は、疲労き裂進展速度da/dNと応力拡大係数範囲ΔKの関係を取得する試験です。パリス則(Paris Law)のC値、及びm値を算出し、下限界応力拡大係数範囲(Threshold Stress Intensity Range)ΔKthを計測します。
小規模降伏条件を満足している大きいき裂に関してはC(T)試験片などにて、微小き裂(Small Crack)に関してはKB Barなどにて試験を実施します。き裂の計測は、コンプライアンス法、DCPD法のどちらでも対応可能です。
試験規格:ASTM E647、など 雰囲気 :大気、その他は要相談 試験温度:RT~900℃(一部の温度を除く) 試験機 :MTS 370、MTS 810など 試験力 :3~250[kN] き裂長さの測定:コンプライアンス法、DCPD法、など
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